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東より昇る朝日が眩しい。
日が昇ったとは言えど、まだまだ寒い。
「さて、どうしようか・・・。」
青年は夜中に火が消えた焚火に残った熱であたたまっていた。
「とりあえずあの林を探索してみるか」
青年は重い身体を立ちあがらせ昨日見つけた獣道へと歩いて行った。
道を進んで行く。
木々の間から覗く木漏れ日が神聖な雰囲気をかもし出していた。
これが薄暗かったらどんなに不気味だったろう、と青年は思った。
風で木がざわめき鳥たちの鳴き声も時折聞こえる。
とても心地好かった。
ここには夏に来てみたいと思っていた時、青年は何かにつまずいて転んだ。
「いっ、つつつ・・・」
地面に突っ伏した青年は起き上がって足元を見た。
「・・・?!」
木の根かと思っていた青年はそれを見て言葉を失った。
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