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誠は目を覚ました。
そして身体は寝かせたまま辺りを見回す。
そうだ、僕はソファーで寝ていたんだ。
そんな所で寝たせいか、体は痛い。
「あれは・・・夢だったのか」
天井を仰ぎながらそう独り言を呟く。
まだ早朝で美嘉の姿も見えない。
しかしここが自分の家だというのは分かりすぎる程にわかったので、あれは完全に夢だったと言えよう。
「にしても、リアルな夢だったなぁ・・・」
今になってもそう思う。
全ての出来事が鮮明に頭に残っている。
それに夢だと言うのに自分の思い通りにはいかなかった。
夢とはそういうものなのだろう。
どんなに見たいと思ってもまずその夢は見れない。
そして現実でいう夢であってもそれが叶う事は少ない、だが。
それだからこそ面白いのでありあの夢も面白かった。
僕はそんな思考にふけりながら、机上の勉強道具を片付けた。
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