肴.2
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ふらふらと、宛もなく歩いた先に、闇が漂う路地裏があった。 いつの間にか俺はその路地裏に入っていた。まるでブラックホールのように、全てを吸い込こんでいた。 しばらく歩くと、そこは行き止まりだった。そこに黒いシーツを被せた机と、ひとりの女性が座っていた。 ああ、そうか、ブラックホールの正体は彼女だったのか、そう思った瞬間には、もう彼女の前で立ち尽くしていた。
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