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「俺、花が大好きなんです!」
「ガーデニングに興味があって!」
「この花壇全部先輩達がやってんすか?」
「スゲーっすね」
……まともに入部する奴がいるかは分からないけど。
誘った覚えはないのに、他のクラスの佐野までついて来てるし。
「はぁ……」
やっぱ、憂鬱だ。
「あ、君はさっきお弁当貰ってくれた人……?」
チッ。
姉ちゃんがとうとう織田の存在に気付いた。
「勝(まさる)です」
名字で良いだろ、名字で。
なに、ファーストネーム名乗ってんだよ。
「勝君ね。食べてくれて、ありがとう」
「マァ君って呼んで下さい」
マァ君だぁ!?
ヤメろよ、カブんだろ。
俺はタァ君だぞ。
「分かった、マァ君ね」
ちゃっかり愛称で呼ばせること成功してるし!
織田め、調子に乗んなよ。
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