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『私立城玉学園高等部』
その学校には、全校生徒から恐れられる男が存在した。
有馬孝太郎。
真面目で堅物、融通のきかない性格。彼の前での校則違反はありえない。生徒達は畏怖を込めて『鉄人』と呼ぶ。
主人公は、私立城玉学園高等部に通う木村由梨（キムラ ユリ）
由梨は入学式の当日、通学途中に痴漢に合い、さらには連れ去られそうになるが、孝太郎に助けられる。
翌年、有馬孝太郎は由梨の担任となったが、由梨は彼が自分を無視しているように感じてならなかった。
しかし避けられてはいるが、今も自分を助けてくれる。
果たして彼は何を考えているのか？
どうして自分はシカトされるのか？
そして由梨は自分を助けてくれた時に見た、有馬孝太郎の優し気な微笑みを忘れる事が出来なかった。
そんな由梨の相談にのってくれたのは、チャラい英語教師、神崎祐樹。
「ヒーローみたいな奴だな」
祐樹は由梨が悩んでいる相手が、有馬孝太郎だとは気付かず、“ヒーロー”に恋をしてるのではと指摘するが由梨は否定する。
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