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「……織田、ちょっと話しあんだけど」
「俺も木村に言っておきたいことがある」
姉ちゃんが佐野達を花壇に案内してる隙に、織田をこっそり連れ出した。
「俺からいいか?」
織田は、どこかニヒルな空気を出しながら、校舎の壁に手を当てた。
何故か織田は時々、モテ男しか似合わないような仕草をする。
中1からの付き合いだけど、それに関しては癪に触る。
「あのな、木村」
「何だよ、さっさと言え」
「由梨先輩の事だけど」
ゆ、由梨先輩だとう。
図々しく名前で呼ぶなっ。
このバカやろ……
「俺に惚れてるぞ」
織田。
そのギャグキツい。
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