不都合な事実

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「で、なんでその流れで付き合うってならないの?」 ブルーシートの上で2人きり。 カンナに言われてしまう。 あともう30分もしないうちに花火が始まる。 「なんでって言われてもなー」 そう言うと、呆れたようにため息をつかれる。 シローちゃんと話し終わった私は、夜店で買い物をして2人でブルーシートまで戻ってきた。 いなかったのは20分くらいの時間だったらしい。 早かったねって出射くんに言われて、遅くなったって思ってた私は首を傾けたけど、横でシローちゃんが頷いてたから早かったってことなのかなあ でも、そこから留守番しててくれた出射くんが、もっと食べ物が欲しいと言い出して。 荷物持ちにシローちゃんを連れて、男の子2人で夜店の人ごみに突撃中。 カンナはやっぱり足が痛いらしくて、もう夜店はいいって言うから今度は私と留守番。 約束してた鈴カステラを袋ごと渡したから、おいしそうに食べてる。 周りも人がいっぱい増えてきて、夜店の方向はもう座ってる人の頭で見えない。 多分そろそろほかの人たちも戻ってくるんじゃないかなあ 「カンナ、楽しい?私いなくなっちゃったし、出射くんと2人にしてごめんね」 「楽しいよ?出射くんって話が面白いね。色んな話を聞かせてもらっちゃった」 ・・・カンナになら男子は喜んでいっぱい話をしそうだよ。 喜んでくれたりなんかしたら、もっと頑張っちゃうかも。 私ならそうだなあ
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