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「楽しいって思ってくれてるならいいんだけど」
「うん楽しい。今は未咲の話がものすごく聞きたくて楽しいしワクワクしてる」
「わくわく?」
「未咲の話、聞きたいんだもん」
カンナが口を尖らせて言うけど、可愛いだけだし。
もん、とか言われるとキュンとするんだけど!
浴衣で足くずして座ってる、その座り方も可愛いんだもん。
なんか、ちょこんとしてる。
「えーでもワクワクされるような話じゃないと思うんだけどなー」
「いいの。私は聞きたいの。どうして付き合うことにならなかったの?」
「えーっと、私ね、なんというかこう自分からってなかったの」
は?って顔をカンナがするから、どう話そうかなあって思いながら、考えて喋ってみる。
「向こうから何かしてくれたり、どうにかなるの待ちっていうか。基本が待ちの姿勢なの」
「受け身ってこと?」
「あーうんそれかなあ。でねー今までそれでやってきたけど、なんか急にダメだって思ったの」
「うん」
なんでも受け身な自分に気が付いて、シローちゃんにお願いした。
「だからね、瑞季くんに告ってみる」
「えー!?なんでそうなるの?それって梵くんがOKしたら付き合っちゃうの?城崎くんはなんて?」
カンナの質問が多すぎて、何を訊かれたのか覚えられない。
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