プロローグ

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痛い。 体中が痛い。 まさか、あんな事になるなんて 思いもしなかった。 体中の震えが止まらない。 ネオンが輝く夜の街中、 両の腕で自分を抱きしめた。 フワッとたちのぼるムスクの芳香が脳を刺激して吐き気がする。 騒々しい繁華街から、 一刻も早く逃げ出したかった。 それにしても、 都会はなんて人が多いんだろう。 こんな数の人間を一度に見たことがない。
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