プロローグ

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「服装から言って、お前ホストやろ? 店に電話して、誰かに迎えにきてもらったらどうや?」 黒の光沢のあるシャツにストライプのスーツ。紫のタイに髑髏のピンバッチ。 この格好を見たら、百人中百人が間違いなくホストだと答えるだろう。 そして、どうやらこの男は、 それほど気の悪い奴ではないらしい。 お節介にも、何か面倒事を起こしたと推測できるホストを助けようとしている。 …でも、その顔がいつ悪魔に変わるか、 わからない。 「…携帯は壊れてる。 大丈夫だ、ほっといてくれ」 「痛むんやろ?手貸そおか?」
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