プロローグ

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男は路地の入り口に足を踏み入れ、 助け起こそうと左の手首を掴んだ。 …………っ!! 頭から爪先まで 電撃の様な悪寒が走り抜ける。 「触るなっ!! ……あ」 手を振りほどいた勢いを止めることが出来ずバランスを崩し後方へ頭から落ちていく。 「おいっ…!」 そう聞こえた瞬間、目の前で光が爆発し、 すぐ闇へと変わっていった。 その一瞬の爆発の中、 なぜか修学旅行で見た京都の弥勒菩薩を思い出していた―――
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