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その日は学校も休み、ずっと有人の帰りを待っていた。
時おりジュンさんの携帯が鳴って、有人からのメールを二人で読んだ。
メールの多くは私の様子を確認するものだったけれど、陽が傾いていく頃、ユノさんから連絡があったという内容のメールが届いた。
「ユノが何か証拠になるものを入手したみたいでっすよぉ!」
「本当に!!」
「はい!今夜来るそうでっす!」
「良かった…有人は?」
「はい。間もなく帰って来ます」
ニコッと微笑むジュンさんに、どれだけ気持ちが休まったかしれない。
私はジュンさんに笑顔で応えた。
「ジュンさん…ありがとう」
照れるジュンさんの頬が赤く染まって、次の瞬間フワリとジュンさんの腕が私を包み込んだ。
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