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「…ジュンさん?」
「有人に聞いてください。僕が勝手に話したら、怒られるですねぇ…」
明らかに焦りの色を隠せないジュンさんに、もう一度問いただそうとした時、玄関のドアが開き、有人、ユノさん、ヒーローさん、チャミさんが入ってきた。
「あっ!遅かったですねぇ。座ってください。飲み物を用意しますからぁ」
「ありがとうジュン。さぁ座って」
有人はジュンスさんに笑顔を見せると、私の方を向いて手招きをした。
「ん…有人おかえりなさい…」
フラフラと近づく私に、有人の温かい手が触れ、有人の隣の椅子に座らせてくれた。
「ただいま、花音。これから話す事、良く聞いておいてね?」
「うん」
力強い有人の目が、この数時間を埋めていくようで、私の目は有人から離せないでいた。
頭の隅に、さっきのジュンスさんとの会話を思い出しながら…
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