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「そうなんだ。知っての通り、風間家は一條家の土地に巨大なテーマパークを計画してる。そこには当然ホテルも必要ってわけさ」 「なるほど!あれだけ一流の持て成しが出来るホテルですから、旅行気分で遊んで、夜はちょっとリッチなホテルで…考えましたねぇ!」 「裏付ける証拠、僕が手にいれたよ」 ユノさんが上着の内ポケットから、小さく折り畳まれた紙をテーブルの中央に広げた。 北海道の地図に印がしてあり、その横に建設計画図が載っていた。 「……ん。確かに風間家の会社と金城家の名前が並列されてるねぇ。ユノ、やったねぇ」 ヒーローさんが満面の笑みでユノさんの頬を手でなぞり、ユノさんも笑みを浮かべてそれに応えた。 .
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