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『きっと旦那様も、花音さまを応援してくださいますよ…』 その言葉通りに、沖田さんは渋がるお祖父様を説得してくれ、私を気持ち良く東京に送り出してくれた。 「…沖田さん…今ごろ何してるかな…」 ―…♪~♪~♪~… 枕元の携帯がメールの受信を告げた。 「えっ?誰かしら…」 布団から身体を起こし携帯を取ると、北海道のお祖父様からのメールだった。 フットワークが重い分、お祖父様は携帯を良く使う。 私がメールの打ち方を教えると、面白がってすぐに覚えてしまった。 「頭はまだまだ大丈夫なのよねぇ…」 メールを開くと、短文ながらお祖父様の言葉が並んでいた。 .
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