終わりへの始まり

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健ちゃんといつもの四つ角で別れたあと、猛ダッシュで家に帰った。 今日は母さんは卒業式のあと、他のママ友とどこかに食事に行くらしい。父さんはほとんど仕事で休日さえいないので家にはいないだろう。 「ただいまーーーーー!!」 どうしてもいないとわかっていてもいつもの癖でただいまと言ってしまう。 すると、リビングからひょっこり父さんが顔を出した。これは非常に驚いた。 いつか、健ちゃんから筆箱にカエルを入れられとても驚き椅子から落ちたことがあったけど、今はそれ以上に驚いた。多分すごい顔をしてただろう 「お帰り、真」 「なんで?仕事は?」 「仕事は大丈夫。今日は真の卒業式だからな、休んだよ」 久々に父さんと話した気がする。俺は早寝だから、ほとんど合わない。 「遊びに行くのか?」 あΣ(゚д゚lll)遊ぶ約束してたの忘れてた。 「遊びに行くときはマスクしていけよ」 「なんで?」 「ニュース見てみりゃわかるさ」 そう言って書斎へ入っていった。 ・・全くホントめんどくさがりの親だ。 そう思いつつテレビをつけ、そしてニュースを見てみた。 しばらくは、殺人事件など事件ばかりだったが、いきなり特報といいテレビが切り替わった
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