プロローグ -everyday-

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朝の教室、クラスメートたちの会話で賑わう中で一人どこか醒めた目をしてる少年がいる 「なぁ、お前今日の授業参観どっちくるの?」 「俺は両方くるって言ってたぜ!」 「マジかよ!俺なんかかーちゃんしかこないのに…」 近くで偶然聞こえたクラスメートの会話に僕は眉を寄せる 片方でも来てくれるだけいいじゃないか、僕なんて来てくれる人すらいないのに… 僕は孤児だ 園長さんの話によれば夜中チャイムが鳴り、出てみるとダンボールの中で毛布に包まれた僕がいたそうだ 僕と毛布以外には輝流(ひかる)と書かれた紙が一枚入っていて、園長さんはそれが僕の名前だと思い僕に輝流という名前をつけたらしい 苗字は僕が夜に拾われたことと、園長さんの姓である神埼の字をもらって夜神(よかみ)となった 園長さんには感謝してるし、同じ施設で暮らしている子供たちとの仲も悪くはないので今の生活に不自由はない ただこういう親がいないと再確認する機会はやっぱりいい気分にはならない
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