変化 ‐Acceleration‐

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隔離の魔法が解除されたことで転生者と取り巻き、そしてツファリが青髪に駆けつける 他のクラスメートは未だにショックが抜けてないらしく呆然としてる それを一瞥してから地面に降りて大きく翼を伸ばす この翼自体僕の神経とリンクしてるので幾分か体が楽になる 「んー、予想以上に楽しんでた自分にびっくりだよ」 笑いながらこれからどうしようか考える グレマール君の時とは違い人は殺してないので改変の必要は無し うーん、特に問題ないかな 「おいテメェ!!シュリに何しやがった!?」 もう帰ろうかなぁと考えてるといきなり胸ぐらを掴まれた 「あ…」 そして胸ぐらを掴まれたことで抱えてたアリスから手を離してしまった ゆっくり地面へと落ちるアリスの体 刹那地面から闇が溢れ出してアリスの体を包む 闇は球体を維持してどんどん小さくなっていく やがて闇が消えるとアリスはそこにいなかった それを見て小さく安堵のため息をつく 「ふぅ、助かったよレティス 本当に助かった…」 レティスを見るとアリスを抱えていた 僕に気づくとくすりと笑って口を開く 「いいえ、お礼を言われる程のことではないわ」 それにと続ける 「好きな人が悲しむ姿は見たくないもの」 困ったように笑うレティス ちょっと驚きながら僕も笑う 「おい、呑気に喋ってねぇで答えろよ!? シュリに何したんだ!あァ!?」 目の前で涙を流しながら怒鳴る赤髪 対象を確認して笑顔を消す
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