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「君の言いたいこともやったことも理解してるよ
だからこれから僕がやることは八つ当たりになるんだろうね」
「そんなことはどうでもいいんだよ!
なんでシュリがあんなことになってんだよ!?」
見てたんだからわかってるはずだ
わかってはいるけど理解できてない
それにわざわざ答える必要なんて僕にはない
今の僕は大事にしてたモノを壊されて癇癪起こす子供みたいなものなんだから
「僕を怒らせてくれたんだ、いいもの見せてあげるよ」
告げて中指にはめている黒い指輪……ファラシドを外す
「それがシュリをあんなにしたんだよな…?
間違いねぇよなぁ!?」
喚き散らす赤髪
仲間を大事にするのは素晴らしいことだと思う
Fクラスの彼らがそうだったようにね
でもそれにキミは当てはまらない
だってキミは気づいていない
そこにいる転生者が現れたことでその関係が今にも切れそうな糸の上に成り立ってることに
青髪とそれを介抱してる転生者と取り巻きを冷めた目で一瞥する
そしてため息をついて手のひらの上にあるファラシドを握りつぶす
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