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「やべーな。結構時間食っちまった」
仲間がまだ“あの場所”にいるのかどうかも分からねぇ。
正直あんまり期待していない。
ーーとにかく急がねーと。
俺は小走りで、アイツの墓のある霊園に向かった。
バケツに水を汲んで、アイツの墓を探した。
『神崎家之墓』
ーー見つけた。
「ちっせぇ」
第一声がそれかよ、と自分の発言を心の中で突っ込む俺。
この場で言うセリフじゃない。
だけど、アイツの墓は、17歳のアイツの身体よりはるかに小さかった。
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