神崎蓮、29歳。

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「やべーな。結構時間食っちまった」 仲間がまだ“あの場所”にいるのかどうかも分からねぇ。 正直あんまり期待していない。 ーーとにかく急がねーと。 俺は小走りで、アイツの墓のある霊園に向かった。 バケツに水を汲んで、アイツの墓を探した。 『神崎家之墓』 ーー見つけた。 「ちっせぇ」 第一声がそれかよ、と自分の発言を心の中で突っ込む俺。 この場で言うセリフじゃない。 だけど、アイツの墓は、17歳のアイツの身体よりはるかに小さかった。 .
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