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そんなの…当たり前だ。
周囲に建てられている墓も同じような大きさだし。
「なぁ、かける。狭くねぇか?」
『大丈夫です!雑魚寝時代を経験した俺には余裕っす!』
かける…?
確かに聞こえた。アイツの声だ。
世間は「幻聴だ」と言うかもしれないけれど、俺はそれと同じ扱いにしたくねぇ。
たしかにかけるは喋ってるんだ。
俺はしゃがみこみ、かけるに触れた。
「5年ぶりだな」
『蓮さん、さらに大人になりましたね』
「なんだそれ。老けたとでも言いたいのか」
『と、とんでもないですよ!』
「…まぁいい。
今日は花を持ってきてやった」
俺は花を出した。
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