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あの場所に近付くにつれて、賑やかな声が聞こえてきた。
間違いない。この騒がしさはあいつらだ。
曲がり角を右に曲がると、ようやく見えた。
懐かしい。
「……架羅須」
全員がホームの前に集まっていた。
いや、正確にはホームの跡地か。
俺らがホームと呼んでいた倉庫は跡形もなく姿を消してしまった。
あの倉庫は、もともと俺の父親が俺の何かのお祝いで購入し俺にプレゼントしてくれたのだ。
そしてそれを改造し、ホームが誕生した。
それが無くなったからって別に泣きはしねぇけど、…感じるものはある。
俺は目を細めて、遠くに見える仲間たちを一人一人確認していった。
そしてすぐに懐かしいあいつを見つけた。
「ふっ……」
思わず声が漏れた。
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