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なんだかんだで帰り道
(身体測定やらで喋れなかった)
帰るときに喋りかけてくれてもよかったのだが、恥ずかしいのか、それとも忘れてしまったのか………
などと考えているうちに
家についた。
そのときだった。
「久しぶり」
と懐かしい声がした。 なぜここにいるのか、と思ったが烈寡によるとこうらしい。
あたしここに住むからっ―――
と意味が理解できないすっとんきょうなことをいいだした。
「エイプリルフールはもう過ぎ去ったぞ。」と俺
「知ってるわよそんなこと。」
と烈寡
俺はあわてて家に入り、150センチしかない母親に聞いた。
「おいっ烈寡が住むってホントかっ」
しかし母は呑気に
「あらお帰りゆーん」
俺はゆーんと呼ばれている。
あだ名じゃない本名だ。
笑わないでくれ。
「ホントかってばっ」
呑気な母にもう一度問う。
「ほんとよっ五月蝿いわね」
と小学生みたいな童顔な母に言われたところでなんの迫力もない。
それはいい。
ホントなのか!?………
後ろを振り向くと
烈寡は頷いた。
どうやらホントらしい。
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