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「なぁ、クラス分けどうなってるかな?」
「どうだろうな……やっぱり行ってみないと分からないだろ」
とクラスのことについて喋りながら登校してたら、ふと後ろから視線を感じた。
「なぁ、郁斗。後ろに誰か居るよな……」
「あぁ、居るな……」
俺達は恐る恐る振り返ると
見覚えのある女の子が立っていた。
「なんだ早姫か……」
「何? 私で悪かったわねっ!」
こいつは綾瀬早姫
早姫とは幼い頃から一緒で高校も同じだ。
まぁ、ここまで来ると幼馴染みと言うより腐れ縁だ。
「別に悪いとは言ってないだろ?」
「明らか嫌そうな顔してたじゃないっ!」
こんな感じに早姫の前だとつい喧嘩腰になってしまう
「おい、その辺にしとけよ。目立ってるから」
そう言って蓮が冷静に止めにかかる。
これがいつものパターンだ
「ったく、朝から無駄な体力使わせるなよ……」
「何よ。先に絡んで来たの郁斗でしょっ!」
「いや、早姫だろ」
とこんな感じに俺達の朝は騒がしく始まる。
「それより、いつに……」
と早姫は何か言っていたが途中から聞こえなくなったから
何言ってんだ? って聞いたら少し頬を赤めて
何もないも無いわよっ! って言って先に行ってしまった。
「なんなんだ、あいつ……」
「いずれ分かるよ」
と蓮は少し笑いながらそう呟いて歩き始めたので俺はため息をつきながら2人の後を追った。
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