第一話

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* 「じょ、状況終了……していました」 『していましただぁ!? どういうことだ!?』 「それが……その……犬型、撃破されていました。完膚なきまでに……」 『誰がやった?』 「ナイフを持った、東洋人男性です」 『連れてこい』 「りょ、了解!」 直樹は感染体を倒した功労者であるにも関わらず、ナイフを奪われホールドアップさせられていた。アリスもリュックを渡して同様にする。 「ミハイル大尉の命令だ。大尉のところまで連行する」 「さっきまでの動揺、どこ行ったし。まぁ、いいよ。アイツは話がわかりそうだ」 「どうだかな」 死体処理の兵士を残し、二人は連行された。 「失礼します!」 兵士はドアの前に立つと、敬礼しながら言った。 「ドア開いてないのに敬礼とか……笑える」 兵士は直樹の言葉を無視してドアを開ける。二人は中に押し込まれた。そして直樹は転けた。 「いってぇ……」 「やっぱりお前か……」 高そうな椅子に座るミハイルが言った。直樹はミハイルを見た。 「何か用か?」 「大尉に失礼ではないかっ!!」 「まぁいい。お前たちは下がれ」 「……失礼します」
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