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「お嬢ちゃん! こっちに来い!!」
その言葉に、少女は迷わずガトリング砲を捨て、武器庫に入ってきた。
「食らえ!」
ここまで至近距離なら外す方が難しい。ミハイルは放つのとほぼ同時、ドアを閉める。
数瞬後の衝撃。ドアが少し歪む。
大男の叫び声が聞こえる。
「あれでも倒せないのかよ……」
ミハイルは武器を漁る。しかし、高火力の兵器は無い。
『こ……らγ。敵は……う討し……。援護……つ要性が……る部隊……るか?』
何故γチームから連絡が? 全滅したのでは無かったのか?
「γチーム、貴官の名前と階級は?」
『か……や……おき、民か……じんだ』
「クソッ、聞こえ辛い……」
ふと銀髪の少女を見ると、いつの間に取ったのか、マシンガンのチェックをしていた。手慣れている。
銀髪の……?
「おい、お嬢ちゃん。君は誰だ?」
「え? アリス・リアですけど……?」
「なっ……! 君たちはシェルターに居るはずじゃ!」
ドアが歪む。
「私と直樹は人殺しはできません。でも、守るためだったら、戦えます」
「そんな理由で……」
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