第一章 花籠のサリア

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私、サリア・ソルリトスは司教(ビショップ)である。 種族は人間で女性。16歳。 ちょっと背が低いけど、平均より胸が少し大きい。育ち盛りなのでまだまだ大きくなるであろう。 容姿は自分で言うのもアレであるが良い方だと思う。 目は大きめで少しタレ目、瞳の色は濃いグリーン。 透けるような蜂蜜色の巻き毛が自慢。 性格はいたって善良である。  生まれはトレボー城から十日程旅した所にある中規模の町である。 家族は父と母、兄が二人、妹が一人。 家は広い農場を経営しており、町でもかなり裕福な方だと思う。  10歳離れた上の兄は役所勤めでまじめ一辺倒。4歳上の兄は農場を手伝いながらカント系の寺院の仕事もしている僧職である。 私も9歳の頃から兄の寺院に通い勉強してきた。 物心付いた時から呪文に興味があった。自分でも変わった子供だと思っていた。
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