くちぶえ、そのプロローグ

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俺の受験話をみなさんに語ってるうちに俺は家を飛び出した。 でも、飛び出してから30歩で俺の足の動きは遅くなった。 もー、めんどくせえー。 さっきの話にはまだつづきがある。 俺はそれから野球をやめた。 もう何が何だかわかんなくなって続ける気がしなかった。 すごく後悔した。野球よりも勉強を優先させとけばよかったと。 「はあ~・・・」 俺は深いため息をついた。 「俺もうなにすりゃあいいんだあ?」 当然誰も答えてくれない。突然の独り言に普通のサラリーマンと犬の散歩中のおじさんが振り返っただけだ。 花の木高校は俺の家から一番近いバスに乗って5つ目の駅を降りてすぐにある。 割と近い。 たしかこのバスだよな・・・ 俺はバス番号を確認した。 しょっちゅうなタイミングで出てるバスなので待ち時間もそう長くない。 あんがい家ギリギリに出ても間に合うなー・・・
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