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バスは運よくもバス停にもうすでに停車していた。
俺は買ったばっかりの定期を運転手に見せ、出入り口に一番近い1人席に座った。
意外とすいてるからよかった...
と、思ったのもつかの間、
次の駅からどんどんと人が乗り込んできた。
やっべえ、混んできた。先座っておいてよかったー
「ん?」
俺は人ごみの中、自分の足元に1枚の定期が落ちてるのに気付いた。
誰のだ...?
手に取って拾ってみる。当然拾ったところで誰のかはわからない。
「それ!私のですっ!」
「あ...」
定期を受け取った子は身長は低くて(たぶん俺より20cmくらい低い)目がとってもぱっちりしてて
耳の高さで二つ結びした女の子だった。
中学生かな?いや...小学生?(今時の小学生大きいしな...)
.................。
.................。
.................。
お な じ せ い ふ く き て た (´д`;)
まさかの同高?同級生かな
「・・・・。」
「ありがとうございま...。花の木高校ですか?」
向こうも気付いたみたい。まあ、同じ制服きてるもんな。
「ああ。そうだけど。」
「へー、新入生?」
「うん。」
「じゃあ、私先輩だー」
・・・・・・・。え?
先輩?この人?嘘?
「やっぱり~だっておんなじ学年でこんな子みたことないもん」
などのんきな事を言っている。
ホントに?先輩?
「あ、私、宮崎菜智帆。3年ね。校内で見かけたら声かけてね~あなたの名前は?」
3年????こ...れが........
俺めっちゃタメだったし.....
「どうしたー?」
「え....あ......ケンジっす。」
「へー、坊主だから...野球部?」
「あ....いいえ.........」
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