第1章 全ての始まり、出会い。

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「すずが先生に怒られるなんて珍しいよねっ!しかも授業態度でさぁ」 終礼が終わった途端に友里が一際大きい声で話しかけてきた。 でも… 「あたしにだって…わかんないよ」 「へっ?」 間抜けな顔をしている友里を置いてさっさと教室を出る。 今日は誰とも関わりたくなかった。 感情の波が激しくて、自分でも上手くコントロール出来なくて なんだか気疲れしたから。 とか思ってる時にかぎって事件は起きる。 校門を出たところでヤツに話しかけられてしまった。 「涼奈ーっ帰ろうぜ☆」 チャラいなぁ… はっきり言ってチャラ男は世界で一番嫌いだ。 なのに何でだろう。 ヤツの近くにいるとドキドキする。 「今日は駄目」 そんな気持ちを無理に書き消すように素っ気なく答えた。 「今日は、か..じゃ明日帰ろっ決ーまり♪」 「え、ちょ、まっ!!!!」 「じゃあな~明日楽しみにしとくわぁ~」 ヒラヒラと手をふって消えていくヤツ。 ムカつく....っ!! でもちょっと嬉しかったり。 多分自分からは誘えないから… そんなことを考えている自分を否定するように家路を急いだ。
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