第1章 全ての始まり、出会い。

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「…ず、すず…っ」 誰かが呼んでる気がする… 「すずやめろー!!」 「わわっ」 一気に現実に引き戻されて我に返る。 私は止まることなく動いていたシャーペンをようやく止めた。 …気がする、じゃなくてほんとに呼ばれてたみたい。 「なんで始業式さぼってまで勉強すんの!?」 「え、もう終わった?」 「終わった終わった!みんな教室に戻ってきてるじゃん!」 確かに たくさんの人がなだれこんできてる。 「なんで言ってくれないの?」 「もう先に行ったと思ってたの!!そしたらいなくて…心配して戻ってきたら超ガリ勉してるし!」 「あーごめん。」 「軽っ!!…まぁいいけど…今日転入生来るらしいよ。」 「そうなんだ。」 「転入生だよ!?わくわくとかしないわけっ?」 「別に」 だって転入生なんて 紹介してる時間無駄だし。 私はその間でも 勉強したい。 もう中学も最後の年だし、将来が見えつつあるから 成績落としてる暇ないんだ。 …っていうか中3で転入とか馴染めるのかなぁ。 …まぁ私には関係ないか。
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