第1章 全ての始まり、出会い。

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―――「橋本鏡也です」――― 自分の世界だけ 時間が止まっているみたいに 頭が真っ白になった。 「橋本は38番だから星野の前に座ってね」 ゆっくりと 私を訳わかんなくさせている当の本人が近付いてくる。 「涼奈、だよね?」 「うっうん」 初めて異性に 呼び捨てで呼ばれた… 顔が熱い。 こんな情けない顔を見られたくなくて書き途中のノートを睨んだ。 「でも何であたしの名前…」 会ったこともないのに何で知ってるんだろう…。 「クラス名簿見て、可愛い名前だなって思ったから」 「ふぇっ?」 やば、変な声出た… そうすると 「ま、そういうことだからよろしくな涼奈♪」 そう言ってふっと笑った。 「っっ..」 言葉すら出てこない。 この気持ちは なんなの? 動悸が激しいのは 病気かな…
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