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一緒に自転車に2ケツして来た友達もいないし…
さて私はどうしよう?
少し歩けば夜の繁華街があるし
そこまで行ってタクシーに乗り込もうかな…
そんな事考えながら1人で歩いてると
後ろから呼び止められた。
『ゆう(私)。どこに行ってるんや?』
振り返るとずっとファミコンをしてた同級生とお初にお目に掛かった2人の男の子のうちの1人が自転車に乗ってやって来た。
『けいちゃん(友達)帰ってもうたからちょっと歩いてタクシーでも拾おうかなって思って』
話しながらもう1人の男の子にも目をやってみた。
部屋の中では暗かったからまともに顔を見るのがこの時初めてだった。
ビックリした。
『えっハーフ?』
が第一印象。
思わず心の中で思った事が口に出てしまった。
目鼻立ちがハッキリしてて彫りがメチャメチャ深い。
一瞬ハーフ所か外人さんに見えたものだから思わずポロッと心の声を口にしてしまっていた。
『違う。(笑)
れっきとした日本人です。』
笑いながら彼は答えた。
『タクシー拾えるまで一緒におってやろうか?』
『ええよ。大丈夫やで』
そんな会話をしているとハーフ顔の彼が
『俺が送ってってやるわ。』
『『えっ?!』』
驚きました。
初対面で聞けば私の家とは全く逆方向だと言うのに
『早く後ろに乗れ!』
と言う。
『ええよ~。』
って何度か断ったんだけど
『素直に送られなさい。』
と腕を捕まれ自転車の後ろに誘導された。
『よしよし。大丈夫。ちゃんと送るから安心しなさい。』
私は送って貰う?
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