二十歳の決断

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タカが部屋に戻って来た。 取りあえずこの重い空気をどうにかしなきゃいけない… そう思った私はタカに 『ヒサビサにゲームで対戦しようよ』 と出来るだけの一番の笑顔でタカに言った。 タカも笑顔で 『そうやの! ゆうにや負ける気がせんけどの(笑)』 『いやいや! 私は強いですから~(笑)』 いい感じ…。 好きとか関係なく友達として接すればいいんだよ… タカと一緒にゲームを楽しんだ。 罪悪感とか何も考えなくて済むように… 私は今の状況だけを楽しもうとしていた。 ゲームのソフトは種類が少なくて同じゲームばかりしてると段々と飽きが生じて来る。 次はカラオケをしようと2人でカラオケ大会の始まり。 そういえば付き合ってる頃はカラオケボックスなんかまだ珍しくて一緒にカラオケなんかする事もなかった。 タカとカラオケをするのは初めての事だった。 お互い選曲しては歌いダメ出ししたり乱入したり… 思いの他盛り上がった。 カラオケが止まり静かになった。 『次タカの番やで! 早く選びなさい!(笑)』 私がそう言うとタカはいきなり真顔になった。 『何?』 って思いこの空気に絶えれず私はカラオケ本に目を向けた。 タカは選曲が決まったらしい… 番号を転送して 『この歌…ゆうに送るきん! 心して聞け!(笑)』 とさっきの真顔はどこへやら… 満面の笑顔でそう言った。 曲のイントロが流れ出す…
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