幸せな毎日

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タカとの付き合いが始まった。 私は朝9時~夕方5時まで喫茶店でバイト。 タカは学校が終わって夕方4時~11時までバイト。 でもタカはバイトが終わったら毎日家に会いに来てくれた。 1時か2時くらいまで一緒にいて真夜中の道をタカは帰って行く。 タカがバイトが休みの日には私のバイト先まで迎えに来てくれて、タクを始めみんなと一緒に遊んだり、2人でビデオを見たり…。 日曜日は私もバイトを休みにしてもらいタカがバイトに行く時間まで朝から色んな所に遊びに行ったりしていた。 そんな付き合いが1ヵ月くらい経った頃、兄が私に言った。 『毎日帰るん大変やのに土曜日くらいは泊めてやれや!』 寛大な兄の意見。 兄がいつ帰ってくるか分からないから私もタカも泊まるのを躊躇してたのに… 何だか気が抜けました。 兄はタカの事が気に入っているようだった。 一応高校生とは言えバイトだけど社会に少し足を突っ込んでるし、しかもそれが夜の大人の世界だから礼儀はすごく良かったので兄は 『タカはええ奴や!』 …といつも褒めていた。 タカはバイクが大好きで兄のバイクにもすごく興味を惹かれ、そういう共通の話題でも兄との距離を縮めたようだった。 そんな話題をしてる時はいつも私は蚊帳の外なんだけど(泣)
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