587人が本棚に入れています
本棚に追加
住み慣れた家に戻る。
ずっと住んでいた家は兄が1人で住んでいた。
兄には戻る事を話してなかった。
どうせ一泊で親元へ帰る予定だったし。
家に兄はいなかった。
友達に電話をすると
『帰ってくるなら前もって知らせなよ』
なんて言いながらすぐ会いに来てくれた。
私の知らない2ヵ月の間にその友達はバイトを始めバイト先で彼氏が出来たらしい。
今日は夕方から彼氏を含めみんなで会う約束なんだと話した。
知ってる顔触れもいると言う。
『一緒に行こう』
と誘われ、その言葉に甘えて便乗する事にした。
後輩を含め4人で自転車2台で2ケツしてある家に向かった。
小学校の頃から同じ学校だった同級生の家だと聞いて、知らない人の家よりは安心感がただよった。
家に着くなりインターホンを鳴らす事なく家に入っていく。
いつもそうだと言う…
勝手に入って勝手に帰っているらしい。
部屋に向かいドアを開けると部屋の電気は付いていなかった。
テレビの明かりだけの薄暗くした部屋だった。
中で何をしているのか…
見覚えのある同級生2人と見た事のない2人…
4人の男の子がいた。
1人は必死でファミコンをしてた。
後の3人は…
シンナーを吸っていた。
すごく異様な雰囲気が漂ってた。
最初のコメントを投稿しよう!