決意の告白

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恥ずかしさのあまり半ベソ状態の私… 顔なんて見せられないからタカには背中を向けていた。 この空気いやだなぁ…(泣) この空気をどうやって修復していこう… 一生懸命ない頭を働かせ考えていた。 …いきなり… タカが後ろから抱き締めて来た…。 『えっ!何?…』 言葉を失くす…。 『ありがとう…。 俺はゆうの事今もごっつ好きや… ゆうが言うてくれたんはすげぇ嬉しいし、出来るんやったらゆうとヨリ戻せたら思うで…』 『……』 『だけど俺が(族)作ったきん中途半端にしとないし、まだ辞めれんし… 俺がこんなんやってんのにゆうとヨリ戻したら絶対ゆうに迷惑掛かる… ゆうには族には関わって欲しいないねん…』 『……』 『今、中途半端にゆうと付き合ってもまた俺…ゆうを傷付けたり悩ませたりすると思う。 だきん…無理や…』 私は返答出来なかった。 その代わり『うん』と頷いた。 『前に来た時、話がある言うたん覚えてるか?』 私は頷いた。 『あの時俺は自分なりに決意してゆうとヨリ戻すつもりで来たんや… でもやっぱ言えんかった… 族…優先になるやろうし。』 瞼が熱くなるのを感じた。 『俺が族辞めるまで待っててくれんか? 絶対迎えにくる… 今度こそ約束守るきん…』 『……』 『週に一度はゆうに会いに来る… それも約束するきん…』 私は迷わず大きく何度も頷きタカに抱き付いた。 タカは抱き締め返し私の頭を『ポンッ』と叩いた…。 タカの匂い… タカの心音… タカの気持ち… やっぱり何もかもが心地いい。 その日… 私はタカに抱かれた… 気持ちはお互い通じ合ってはいるけれど… 付き合ってはいない… でも私は幸せだった。 やっと自分がずっと戻りたいと思っても戻れなかった居心地のいい場所に帰れた気がした… タカ… 私にとって貴方はとても偉大です。 側にいなくてもいい… でも遠くには行かないで… 事故って死んでもいいだなんて二度と思わないで…。 タカ… 貴方を今一度… 信じてみようと思ってます。
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