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タカに対する気持ちに私なりに終止符を打ってから二年の月日が流れた。
タカと共通の友達とはなるべく会わないようにした。
タカの噂を聞くには私の気持ちはついていけないと思ったから…。
みさもタカの話をしようとした事があったけど
『私の前でタカの話題はしないで…』
とお願いした。
タカの名前を聞くだけで私は逃げてた。
タカの事なんて聞きたくない…
知りたくない…。
だからあれからのタカの事は何も知らない…。
今、私の隣りには
『セイ』
と言う彼氏がいる。
セイにはタカの事は何も話していない。
だけど私がずっと誰かを引きずっている事は気付いていたらしい。
セイは時間の許す限り私の側にいてくれた。
自分の部屋にいるのにはタカとの思い出が多過ぎて辛かった…
それを察したのか
『今日飯作っといてくれ!』
なんて合鍵を渡されセイの家でいるのが自然と多くなり今では一緒に暮らしている。
住んでた町じゃなくその町からそんなには離れていないが知らない土地に…
だけど反ってそれが私には気持ちの整理が付きやすかった。
私はセイの事が大好きだった。
セイと一緒に時間を過ごせば過ごす程…
私の中でタカの存在は私の気持ちのずっと奥の方に封印していく事が出来た。
これでタカとも本当にさよなら出来た…。
そう思っていたんだけどね。
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