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幼なじみ
守はいつも通り無難に日程をこなしカバンの中に適当に教科書を突っ込んでいた。
「バンッ!!」
急に後ろから何かで小突かれた感覚。
「守!」
「なんだよ…有希かよ…。」
そういって守が振り向くとそこには幼なじみの桐生有希が立っていた。
「有希かよ…じゃないでしょ!
せっかくあたしが一緒に帰ってあげようってのに!」
「おれがいつ誘ったんだよ…。」
「そんなコト行ってないで帰るよ!ほら!」
有希は中学からずっとバスケをやっている。
ルックスも悪くなくモテるらしいが未だに彼氏が出来たのを守は見たことがない気がする。
「お前らほんと仲いいよなー。」
クラブユニフォームに着替えた啓太が声を掛ける。
「別にただの幼なじみだしそれだけだよ!」
それとなく怒った表情で
「ただの幼なじみの腐れ縁ってやつだよ。」
ただただめんどくさそうに
2人は言った。
「んな風にも見えねーけどな。
じゃあまぁおれはクラブに行ってくるからまた明日な!」
「おう!・うんっ!」
啓太は終始ニヤニヤしながら階段を駆け降りて行った。
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