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守の学校は進学校な訳でもなくそこまで下の学校でもないレベルで
上は大学進学ないし有名大学に進学し
下は就職も考えたり専門学校への希望をするような
至って普通の学校である。
こないだ有希が進路について聞いてたなぁ…
と思いながら守が考えていると、
耳障りな訳でもないが、聞こえてくるのは
転校生はどんなコだろう?
という声が風が吹くように飛び交っていた。
ガラガラッ!
教室のドアが開く音がした。
その音と共に席に戻っていく生徒達。
「えーっと、今日は転校生を紹介します。」
すぐにざわつき出す生徒達。
本当に楽しみだったんだなと改めて思う。
そんな自分もまんざらではないんだが…。
「入ってきてくれるかな?」
アニメなどにあるような紹介で転校生が教室内に入ってくる。
この時の急に静かになって転校生を見届けるような
クラスの何気ない一体感のようなものはなんだろうか。
転校生が入ってくる時の反応として考えられるのは2つだ。
1つははやしたてる感じにクラスがうるさくなる場合。
もう1つは固唾を飲んで生徒達が転校生を見極めている場合。
しかし、結果はそのどちらでもなかった。
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