まさか!?

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授業中守はふと気になった。 【あの転校生どっかで見たことあったっけ?】 自問自答を心の中でするが 答えてくれる人間がいる訳もない。 横を見ればその美少女がペンを動かしているのだが… 守はその謎を解き明かすコトが出来ないまま最初の授業が終わった。 キーンコーンカーンコーン 授業のチャイムとともにクラス中の女子生徒が遥に集まり 近くのクラスの女子達も群がってきた。 「ねぇ遥ちゃんどこから来たのー?」 「進藤さんってめちゃくちゃ可愛いね!」 「今度一緒に遊びに行こーよー!」 思い思いに話しているが そんな一斉に話されても聖徳太子でもないので答えられない。 「みんなそんなにいっぺんに喋っても分からないよー。」 遥は笑って答えた。 「おいおい相当な人気じゃねーかよ…!」 「隣の席のおれはあいにく場所がなくなっちまって困ってんだけどな。」 「ははは!そりゃそーだ! まぁこうなるのも最初ぐらいだろうし少しはいーんじゃね?」 授業早々椅子から席立たされ路頭に迷っていた守を 【こっち来いよ】 と言わんばかりに教室の窓から手招きをしてくれた啓太がいたため 守は教室を一時離れ 隣のクラスの啓太の教室で話していた。 「そうなんだけどさ…。 マジですぐ終わってくれりゃいいけど…。」 「ちょっとくらい我慢しろって。 あんだけ可愛いコが横にいるんだから!」 啓太は笑いながら答えた。
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