706人が本棚に入れています
本棚に追加
『赤井さん!この髪どうしたんですか?』
『いろいろあったの。ショートボブにしてふあふあのパーマかけてもらおうかな』
『わかりました。顔の事は聞かないでおきますね』と美容師のエミちゃんは、私の頬をなでた
ホントにひどい顔だ
3日で元に戻るかな
仕事も頑張ってしなきゃ
アパートの鍵も変えよう
いっそ引っ越ししようか…
その時私は一瞬故郷の大阪を思い出した
でもお父ちゃんやお母ちゃんに心配はかけたくない
もう少し東京で頑張ってみよう
私って和夫のなにを見てたんだろう。顔?仕事?心の中なんて見てなかったような気がする
自業自得だ…
帰り道私はかばんにいれてたハサミを川に投げ捨てた。和夫とのお別れの意味で…
最初のコメントを投稿しよう!