706人が本棚に入れています
本棚に追加
ただいま
私は会社にいられなくなっていた
和夫がやってきて、あることないことぶちまけて上司に訴えたという
『淫乱で不倫好きな彼女のおかげで僕は傷ついた。何日か前も僕のマンションで暴れてひどいめにあいました』
私は上司に呼び出され詰め寄られた
『ひどい暴力をうけたのは私のほうです!どうして彼のいうことなんて信じるんですか?私を信じてください』
『役員にも話しは耳にはいっていてね…その…なんだな君から退職届出してもらったら退職金も多めにでるということだ。それで手をうってくれないか?いい話しだと思うよ』
腹がたった
私は何も悪いことしていないのに
罵声浴びせられて、暴力ふるわれて、今度は仕事も失うの?
世の中おかしいよ
ヤッコが泣きながら私にはしがみついた
『風子…訳がわからないよ…風子一生懸命やってたのに』
『これが世間なんだね。うん、決めた。私会社辞めるよ。それで大阪に帰る。田舎でのんびりすることに決めた』
『大阪に?』
『今週末帰るわ。今から引っ越し屋で見積もりとって、決めてくる』
なんだか気持ちがスッキリした
最初のコメントを投稿しよう!