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引っ越しの日、ヤッコと彼氏の誠君が手伝いにきてくれた。
『なんだか悔しいよ…風子なにも悪いことしてないのに…被害者じゃない』
『もう言わないで。あんな男と知らずにつきあってきた私のほうが悪いのよ。今日は手伝いにきてくれてありがとう。助かった』
『風子ちゃん、なにかあったらまた連絡してくれよ』
『ありがとう誠君。じゃあ…いくわ』
私は引っ越し屋の車に乗り込むと二人に手を振った
車が動き出すと同時に眠気が襲ってきてなんと私は大阪まで爆睡してしまった
引っ越し屋さんはさどかし呆れていただろう
うちは三階建てで、一階で鉄板焼き屋を営んでいる。いわゆるお好み焼き屋だ
三階の私の部屋に荷物を運んでもらい、引っ越しは終了した
『お姉ちゃん!お帰り!なあなあ、もうずっと大阪におるんやろ?』と妹のマコがだきついてきた
『そやで、マコと毎日一緒やで』
『おお!風子帰ってきたか。やっぱり大阪はええやろ。あとでモダン焼きでもやいたるわ』とお父ちゃんが大声で言った
『たのむわ。お腹ペコペコやし』
『なあふうちゃん、片付けは明日にして今日はゆっくりお風呂にでも入りや』
お母ちゃんがパジャマをもってきてくれた
『そうしようかな…じゃあお先にいただくわ』
私は二階の風呂場にいき久しぶりの自分の家の風呂に入った
でも肋骨痛むなあ…あさってでも病院にいってこようか
その時ふいに風呂場の扉が開いた
『な、なんやの!ふうちゃんその体!』
お母ちゃんは腰を抜かした
体中アザだらけ…紫やら青やらのアザで花が咲いてる
お母ちゃんは急に泣き出してた
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