なにわの恋の物語

彼が変わった日

同僚のヤッコが、朝くるなりこういった

今日は大変な日になりそうだよと…

なんでも新人君がミスをして雑誌の部数を間違えたとか

私達社員は一斉に迷惑をかけた会社、店に出向きお詫びをしに行った

『なんで私達が怒られなきゃなんないの？もうムカつく』とヤッコはデスクの横にあったごみ箱を蹴った

『まったくね。これ一日がかりじゃすまないわよ』と私も険しい顔をした

『とりあえず仕事終わってからも連絡とれるようにはしとこうね』と私達は顔を合わせた

和夫のマンションいくのよそうかなと思ったけど、前からの約束だったので仕事がえりスーパーによった

今日はすじ肉の煮込みカレーを作ろう。そう張り切っていた

料理を作っているときが一番幸せだ

今日は和夫も早く帰ってきて機嫌よくビールをのみながらテレビを観ている

『和夫、できたよ。食べようよ』

『待ってましたお腹ペコペコだ』

テーブルにすわりいただきますを言う

その日あった出来事や週末のデートの話しで盛り上がってるとき、私の携帯が鳴った

『もしもし…仕事問題なく終わった？よかった…明日はごたごたしなくてすむね、じゃあまた明日…』いきなり和夫が携帯をとりあげて電源を切った

『だれ、これ…。随分としたしそうだけど』

『同僚のヤッコよ…どうしたの？怖い顔して…』

『女には思えなかったけど…』

といきなり和夫はテーブルのカレーをぶちまけると私の髪をわしづかみにした