彼が変わった日

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『別れましょ。人間扱いしてくれない男なんてこちらから願い下げやから。勝手に私の浮気想像してたらええわ!』 私はバックにハサミを入れると逃げるようにマンションを去った そのまま自分のアパートに帰ろうと思ったけど… 足はスカイツリーが見える桜の公園に向いていた 肌寒い でも顔には調度よかった 桜はまだ蕾で公園には人がまばらだ なんでこんなことになったの? 私は声を殺して泣いた 私は携帯をだして、ヤッコに電話した 『もしもしヤッコ?あのさ私3日ほど会社休むわ。うん…調子悪くて…忙しいのにごめんね』 携帯を切ってため息をついた 『あの…』 不意に声をかけられた 『顔が傷だらけですよ…何かあったんですか?』 その人は白いスーツをきて左手にビールを持っていた 『あ…なんでもないです』 『俺、出張で大阪から東京きてんねんけど…一応ここで少し早い花見。寒いけど気持ちええわ』 男は大きく伸びをするとビールを飲み干した 『今Tホテルに泊まってるんやけど、傷の手当てさせてくれへんかな。下心はないで!訳もきかへんよ!綺麗な顔が台なしや。俺の言う通りにしてくれんか?』 どうにでもなれと思った私は男の黒いベンツに乗りのこのこついていった
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