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男は途中ドラッグストアにより薬らしきものを買った
そしてなにより驚いたのはホントにTホテルに泊まってたのだ
部屋に案内されて私はソファーに寝かされた
冷たく絞ったタオルをまぶたにのせてもらいしばらく楽にしていた
その間顔の傷にオキシドールを塗り、手当てしてくれた
『髪…ひどい切られ方やな。明日美容室にでもいって綺麗にしてもうたらええ』
『ありがとう…』
私の言葉のイントネーションに男は気づいた
『関西?』
『うん、大阪。おなじやね』
『垢抜けてるしわからなかったな。俺なんか関西まるだしや』
私は今日あったこと、今までの事を話した
『ひどい話しや。よくたえたな…』
『いつか元にもどるって…信じてた』
『DV男は元にはもどらへん。別れて正解や』
『うん…あのいろいろありがとうございました。もう少ししたら帰るんで』
『俺はここで寝るから、君はベットで寝ろや。今日はもうゆっくり休むんや、な?』
確かに体は動かなかった
今夜はこの人を信用してここにいよう
『私、赤井風子です』
『俺は相原タカシ。さあベットのほうにいくんや』
私はパジャマを借りてベットに潜り込んだ
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