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「二週間……」
自称死に神の彼女が僕に下した余命は、医者に言われていたのとは遥かに違うものだった。
どうも最近、体調が悪化しているような気もしたのだが、その辺りはどうなのだろう、関係あるのだろうか。やけに二週間なんてリアルな数字を持ち出して。
「あたしが見えるのでしょう。霊感云々もあるけど、急に見えるようになったっていう事は、身体が死ぬ準備に入ってるって事」
死ぬ準備って、マジすか。
「あたし、今までずっと居たんだよ。知ってた?」
ムフフ……、ってその含みのある笑い方やめい!
え、あれ?ずっと居たって事は……。
「僕は見えなくて、あなたは居て……」
「流石思春期!ご馳走様でした。つって」
いやああああぁぁああ!!!
「いやあ、大河の大河は名前負けなどしておりませぬな」
「やめろて下さい」
「命令系で土下座て」
テンパって噛んだことも含めて、二週間後といわず今死にたくなった!
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