そんなこんなで始まりました

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 同じ病院だし、代わり映えもなにもないか。  ……なんて、そんなこんなで一週間が経過して今日、なのだが、実はさっきから妙に肩辺りが重い。足取りも覚束ないような気がする。  昔もたまにあったその症状に似た感じだが、しかし昔のそれはある程度の我慢が効いた。ここまでのことは久しぶりだ。ああ、ついには視線も定まらなくなりつつある。  昼食を食べるまでは全然平気だった訳だし、食べてからも時間はそんなに経っていない。変なものも口に入れてはいないはずだし、食べすぎた訳でもないだろう。 「……なんだろう」  思わずそうこぼれるほどだ。追い撃ちをかけるように、少しばかりめまいもしてきた。……気がする。  表現は曖昧だけれども、曖昧になってしまうほど余裕がない、と解釈してほしい。苦しいのだ。  と、流石に吐き気を催したところで、僕はナースコールを押した。  女性の若い看護師さんがすぐに来てくれたのだが、せっかくの当たりを引いたのだが、胸の辺りに刺すような痛みを覚え、残念ながら僕の意識はここで一度途切れることになる。  せめて、良い夢が見れるといいな。なんて考えているあたり、まだまだくたばりそうにはないですね。意外と僕はしぶといのかもしれない。
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