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部屋を自由に飛び回るその姿はとても魅力的で、美しくすらあった。
最低でも、幽霊もどきではあろう彼女は、僕を見ながら優雅に舞う。
しかし、自由と描写したのだが、そう言えば聞こえはいいのかもしれないが、しかし、それとは違う気がする。何かもっと大切な何かが、そこにはあった気がした。
彼女を見ていると、何となくだがそう感じてしまう。不思議な気分になる。そんな魅力が彼女にはあるように思えた。
見た目、僕よりも年下であろう彼女は、僕を見下ろして笑っている。
……明らかに僕を見て笑っていた。それはもう、幸せそうな顔で。
なんだろう。彼女を見ていると、少しだけ切なくなった。僕には持ってないものを、彼女は持っている気がする。
何故だか僕は、彼女が、彼女のそんな姿が羨ましく思えた。
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